症状の変化の数値化についてのご説明

痛みや症状を数値化するとは

痛みや症状は個人の感覚による現象です。

そのため、自分以外の人にはその感覚はわかりません。

そこで自分にも他の人にも共通で表現する方法が数値化になります。

例えば、来院前の痛みを10として完全に痛みが無くなった状態を0とする。

そして、施術の経過の変化を数値で追うことがとても大切になります。

曖昧な認知は身体に良くない?

数値化することは曖昧な表現を避ける意味があります。

例えば5回目の施術を受けている途中で「少し良い感じがする」や「ちょっと良くなった」など具体性がない場合です。

良い例は「10が7になった」、「10から6くらいに痛みが減った」など具体的な数値で表現して認知することが大切です。

症状や状態など個人差がありますが症状の経過を数値で認知することを意識して頂ければ嬉しく思います。

小さな変化が大切!

人間は期待値が大きいほど大きな変化を求める傾向があります。

しかし、施術においては特に慢性的な症状ほど小さな変化が大切になります。

10→9の変化でも大切な変化になります。小さな変化が繰り返されることにより大きな変化になって行きます。

そのためには数値化した認知で小さな変化を見逃さないことが大変重要になるのです。

脳の仕組みとしても大切なことになります。

治る過程で一時的に出る反応とは

身体が改善して行く途中で痛みやしびれが一時的に強くなる場合があります。

これは生理学的には正常な反応ですので心配はいりません。

数値の経過で説明すると10→8→7→6→9→7になるなどの場合です。

人間の心理としては施術を受ける度に良くなっていって欲しいと求めます。また、途中で症状がぶり返すと不安になります。

しかし、慢性的な症状や症状が強い方ほど上がり下がりの波を繰り返しながら変化して行くことが多いです。

頭の片隅に入れておいて頂ければ幸いです。

ひなた治療院